アクセス数 : 1957 件
ダウンロード数 : 1297 件
この文献の参照には次のURLをご利用ください : https://ir.lib.shimane-u.ac.jp/40634
島根大学教育臨床総合研究 Volume 16
published_at 2017-08-31
書字障害が疑われる通常学級児童の漢字書字の誤り分析
Error Analysis of Kanji writing of the pupil with a suspicion of Dysgraphia in a regular classroom
full_text_file
b009016007.pdf
( 1.16 MB )
Descriptions
通常学級に在籍し,通級指導教室で指導を受けている書字が苦手な小学校4年生の児童を対象に,漢字書字の誤りの要因を検討した。村井(2015)の漢字テストと漢字誤り分析表を用いて評価した。児童の漢字書字の誤りをさらに詳細に検討するため,誤りの仮説を立てたうえで漢字を選定し,より詳細な漢字テストを作成した。その結果,①同じ音の漢字に書き誤る,②意味の似ている漢字に書き誤る,③形を間違って書くという,漢字書字の誤りの3要素すべてが存在した。対象児は,普段から漢字を書くことに消極的で書字の経験の不足が,誤りに影響していることが示唆された。テストでの漢字書字の際に,大きな拒否がなかったため,漢字書字の機会を設け,一定期間指導を行った後,詳細な評価を行うことで,A児の漢字書字の問題点がさらに明確になると推測される。
About This Article
Rights
島根大学教育学部附属教育支援センター
Pages
Other Article