本研究は、1年次生が学んだ看護職として必要なことを明らかにすることを目的とし、学生が記述したレポートから質的に分析した。学生は、【目的をもってコミュニケーションを図る】技術が大切であることを理解し、【対象者を多面的に捉える】という看護の対象者の捉え方について学んでいた。また、【対象者の生きる糧を尊重する】という看護者としての態度について考え、【対象者の生活を探究する】ことや【対象者自身の力を尊重する】といった生活者として尊重することについて理解していた。さらに、学生は、【対象者の精神的な支えとなる】ことを役割として認識し、人々の暮らす【地域の特徴を尊重する】ことに加えて、【地域の健康増進に目を向ける】ことが看護職として必要であると考えていた。