Bulletin of Shimane University Faculty of Medicine

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Bulletin of Shimane University Faculty of Medicine 46
2024-03 発行

手術後に集中治療室を経て病棟を移動する後期高齢者の体験

Experience With Older Adults Aged 75 and Over Admitted to the Intensive Care Unit After Surgery Moved From Ward to Ward
MORIYAMA, Yukiko
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Description
本研究は、手術後にICUを経ていくつかの病棟を移動した後期高齢者の体験を明らかにすることを目的とした。手術後にICUに入室し、その後、いくつかの病棟を移動した後期高齢者6名に半構造化面接を実施した。面接内容を質的記述的に分析した。後期高齢者は【ICUからの移動では周りの様子がわからない】【ICUから出て柔らかい光を感じる】という体験をしていた。後期高齢者は【病棟を移動することに不安はない】【移動した先の病棟の配慮が嬉しい】と感じ、多くが【移動とともに回復に向けての段階が上がると感じる】一方【移動する中での苦痛を感じる】者もいた。一般病棟に戻ると【回復の最終段階まで来ていることを感じる】ようになっていた。看護師は後期高齢者と信頼関係を築き、後期高齢者が病棟を移動することで支援が途切れないよう病棟間での情報共有を行い、手術後の苦痛緩和に努めていくことが大切であると考える。
DOI(SelfDOI)
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島根大学医学部