文科省は、「主体的・対話的で深い学び」の実現をかかげている。そこで、「対話による深い学び」の実現を目指すために、「授業設計シート」を活用した授業者による形成的な評価を試みた。中学校第2学年「「世界から見た日本の資源・エネルギーと産業」単元において、学び合いに形成的な評価を活用した。具体的には、教室から1グループを取り出し、別室で授業者の司会による学び合いをした。授業者は「授業設計シート」を活用して、形成的な評価を行うことで、深い学びの実現を目指した。「授業設計シート」には、1. 学習主題、2. 学習内容(構成概念)、3. 焦点化された事例、4. 認識の視点、5. 学習内容の構造化、6. 問いの構造化の項目を用意した。普段の授業で、グループでの学びに十分な支援ができない状況の中で、概念的な知識の習得を実現する実践を目指した。