島根大学教育学部附属幼稚園では, 日々の保育改善に向けて保育者が自らの保育の在り方をメタ認知する方法について研究を続けている。本園では保育者の援助を「共感する, 見守る」「意味付け」「価値付け」「力付け」の4つにまとめ, それらを文部科学省が示す「幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿」と結びつけるために保育研究の4 段階(見取りの視点の共有化, 保育者の援助の明確化, 評価のあり方を探る, 保育・指導案の工夫・改善)を検討してきた。本論では, その保育研究の方法を保育者研修の方法論として再構成し, 保育者の力量向上のための研修ツールとして具体的に作成, それを実際の公開研究会において参加者に実践した。これからの時代の新しい幼児教育の教員研修システムとして今後もさらなる改善を行っていく。