Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University

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Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University 45
2011-12-28 発行

認識論的信念の次元に関する再検討 : 中学生と大学生の質的分析を通して

Reexamination of Dimensions about Epistemological Beliefs : Through the Qualitative Analysis of Junior High School and University Students
Takayama, Soji
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 日本人の認識論的信念は未だ明らかではないことから、質的な分析を用いてどのような信念が存在するのかを検討した。中学生と大学生に対して、「知識」や「知ること」に関して連想課題と文章完成法、自由記述によって反応を収録し、テキストマイニングの方法により分析した。その結果、知識は役に立つ、生活を豊かにする、成長させる、生きてはたらく、などの知識の機能にかかわる信念が年齢にかかわらず確認された。「博識」や「知識増加の肯定的評価」など、知識の量的な捉え方も明らかになった。知識の獲得にかかわる信念として、「身につける」や「知識の詰め込み」など日本独特なニュアンスの捉え方が見られた。「生きた知識」と「理解と詰め込み」の2つの信念は大学生のみで見出された。知識の構造や知るプロセスを中心とする従来の理論に対して、本結果のもつ意義について考察した。
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