本研究は、島根大学教育学部に新設された就職支援室のサポート事業が、学生の教員採用試験受験動向、その合否にどのように関連したのかについて、検証することを目的に行ったものである。平成21、22年度卒業生における①教員採用試験の受験状況、その結果および就職状況、②「教師力パワーアップセミナー」への参加状況、③「教育実践応用セミナー」への参加状況、④就職支援室で開催しているセミナーへの参加状況、⑤「学校教育実習III・IV・V・VI」の評価、⑥大学4年間の教職志向性の変化、⑦1000時間体験学修の体験時間数の7項目について調査を行った。結論として「教師力パワーアップセミナー」「教育実践応用セミナー」への参加率が高い学生と教員採用試験においても現役合格する学生との間に相関関係があることが統計的に証明された。