アクセス数 : 1001 件
ダウンロード数 : 146 件
この文献の参照には次のURLをご利用ください : https://ir.lib.shimane-u.ac.jp/4618
島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学 Volume 4
published_at 1970-12-28
ペイターにおける文体の問題(III)
Pater on Style(III)
Kobayashi Sadayoshi
full_text_file
b002000400k002.pdf
( 1.58 MB )
Descriptions
同じ標題のもとで,ぺ一ターの文体の理想を彼の「スタイル論」(戯ツZ6.1888)によって考察し,さらに,「ルネッサンス」(The Renaissance, 1873)を考察することによってペイターの用語の詩的性格を明らかにしてきた。本稿では,文体の単位を語からセンテンス,パラグラフにひろげて,ペイターの文体の特色を考えてみることにした。そして考察の方法として諸家のペイター文体評の比較検討を採ることにした。ペイターを論ずる学者,批評家で彼の文体に言及しない者はなく,そうしたさまざまの立場から批評の照明をあてあられることによって,ペイターの文体のもつ長所,短所は既に十分明らかにされていると思え,残された問題は,そうした数多い文体評の立場を明らかにして客観的なペイター文体像を得ることだと考えられたからである。
About This Article
Pages
Other Article