島根大学教育学部
島根大学教育学部紀要

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島根大学教育学部紀要 Volume 59
published_at 2026-01-30

ディスポッチャ(ディスポーザブル・ボッチャ)に関する実践研究

Practical Research on Disposable Boccia
SUGINAKA Takuo
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島根大学教育学部紀要_59_p67-73.pdf ( 1.59 MB )
Descriptions
 本研究は、ボッチャを身近なリサイクル素材(古新聞、段ボール)を用いて手作りし、使い捨て可能(ディスポーザブル)な形で実践する「ディスポッチャ」を開発・導入した実践研究である。教員養成課程の学生を対象に、90 分の授業内で用具作成からゲーム、振り返りまでを実施した。感染症対策、大人数での実施可能性、教材準備の難しさといった課題に対応しつつ、障害理解教育、インクルーシブな視点の涵養、遊びや授業のアイデア創出を目的とした。実践後のアンケート調査では、「楽しさ」「教育・保育現場での活用可能性」「紙での代用可能性」などの項目で肯定的な評価が得られた。自由記述からは、用具の不均一性から生まれる楽しさ、活動の経済性・簡便性、インクルーシブ教育への示唆、教材開発への刺激といった多様な学びや気づきが確認された。実践の結果からは、アダプテッド・スポーツの理念を手軽に体験し、学生の主体的な学びと教材研究への意欲を喚起する有効な教育手法となり得る可能性が示唆された。
Doi