島根大学教育学部
島根大学教育学部紀要

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島根大学教育学部紀要 59 巻
2026-01-30 発行

F. I. ニートハンマーによる汎愛主義批判に関する考察 : 教育教授の概念を手がかりに

A Study on F. I. Niethammer’s Critique of Philanthropinismus: Focusing on the Concept of Erziehungs-Unterricht
本文ファイル
島根大学教育学部紀要_59_p01-14.pdf ( 1.53 MB )
内容記述
 本稿の目的は、F. I. ニートハンマーによる汎愛主義批判の内実を明らかにすることである。ニートハンマーは、「教育教授」という独自の概念を導入し、人文主義と汎愛主義の教育教授の原理を検討した。従来、人文主義は人間性の涵養に重点を置き、これに対して汎愛主義は社会的な有用性を追求する姿勢から、人間の動物性に偏重するものとして批判されてきた。しかし本稿では、双方の教育教授の原理(目的と手段)を精査することで、ニートハンマーの汎愛主義批判が単なる人間性と動物性の対立に基づくものではなく、教育教授の原理そのものの本質的差異に根ざしていることを明らかにした。特に、ニートハンマーの批判は、人間の自然法則を軽視する汎愛主義の反自然主義的な教授方法に向けられていたことが示される。
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