アクセス数 : 0 件
ダウンロード数 : 0 件
この文献の参照には次のURLをご利用ください : https://doi.org/10.24568/55461
島根大学教育学部紀要 58 巻
2025-01-31 発行
特別支援学校(知的障害)におけるキャリア・パスポートの活用手段と活用状況の関連性
Relation between utilization method and utilization situation on career passport at special needs schools for students with intellectual disabilities
本文ファイル
島根大学教育学部紀要_58_061-067.pdf
( 1.46 MB )
内容記述
児童生徒が,小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について,特別活動の学級活動及びホームルーム活動を中心として,各教科等と往還し,自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら,自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオであるキャリア・パスポートが導入された。特別支援学校においてはキャリア・パスポートの作成や活用が十分に進んでいないことが推測されるが,その導入を促進するためにも,活用手段を検討する必要がある。そこで本研究では,特別支援学校(知的障害)におけるキャリア・パスポートの活用手段と活用状況の関連性を検討することを目的とした。質問紙調査を行い,キャリア・パスポートを作成している教師を対象とした。結果,「児童生徒の思いや願いから目標を設定する手段」,「児童生徒が自分の育ちに気付く手段」,「児童生徒が課題を解決する際の手段」,「児童生徒が各教科等での学びのつながりを実感する手段」として活用した場合,キャリア・パスポートを効果的に活用していることが示唆された。キャリア・パスポートを活用した対話を通して児童生徒自身の学びや育ちへの気付きを促す重要性が示唆されたが,教師側の対話におけるポイントや働きかけについて,今後,実践研究や質的な研究によって検討することが必要である。
About This Article
Doi
https://doi.org/10.24568/55461
Pages
Other Article