学校教育実践研究

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学校教育実践研究 2
2019-03-29 発行

高等学校における読解方略の自発的な活用を促す授業実践の検討 ─質問づくりによる動機づけに着目して─

A Study of a Teaching Method that Promotes the Spontaneous Use of Reading Strategies at the High School : Focusing on Motivation by Making Questions
登城 千加 島根大学大学院教育学研究科教育実践開発専攻院生
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内容記述(抄録等)
本研究では, 評論文読解におけるテキストベースの形成に向けて, 自発的な読解方略の活用が促されることをねらいとした授業実践の検討をおこなうことを目的とする。生徒が自発的に読解方略を活用するようになるためには, 評論文を読む目的に応じた動機づけをおこなうことが重要である。これまで動機づけが難しかった, 抽象度の高い, 難しい評論文を読むことにおいて, 評論文を読んで感じた難しさやわからなさに関して, 生徒自身の視点から質問をつくるという学習活動を設定して, 評論文を読むことへの動機づけを図った。全7時間でおこなった授業実践の結果,
話し合いの様子やワークシートの内容, 授業の振り返りシートなどの分析をとおして, 質問づくりが評論文を読むことへの動機づけとなり, 質問の答えを考えるという明確な目的に基づき, 自発的な読解方略の活用が促されることが示された。