通級による指導を受けている児童数が年々増加傾向にある中、障害の有無による児童の友人関係の構築に関する課題が指摘されてきた。本研究は、大学生対象の回想的アンケートから障害を持つ児童との関わりの実態を、特別支援学級担任と通常学級担任経験者に対するインタビュー調査から両者の関わりを促すための実践上の課題を把握することを目的とするものである。アンケート調査とインタビュー調査の結果から、授業参加の限定性や両者の心理的距離感が明らかとなったことから、両者が共に学ぶインクルージョンの実践が不可欠であることが確認
できた。