本学部では, 教員養成に不可欠な教師力育成総合支援システムの改訂にあたり, 学生の状況をより詳しく把握することをめざし, 学生の教職に対する意識調査を試行した。調査は, 1~3年生を対象として, 教職志向性及び進路希望に関する内容を実施した。その結果, 進路希望と教職志向, 学生のコミュニケーション, 授業理解に関する意識の間には関連があることが示唆された。また, 入学時には高い教職志向性を有していたが, 1年次末から2年次にかけては教職志向性が低下し, 3年次に再び向上する学生が多いことが明らかとなった。さらに, 教職の中でも, 1年次には, 高等学校の教員を志望する学生が全体の4分の1いるが, 学年が上がるにつれて減少することなどが示された。このように, 本意識調査や分析方法で, これまでにつかめなかった新たな学生の意識が明らかとなった。