島根大学教育臨床総合研究

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島根大学教育臨床総合研究 15
2016-08-30 発行

よりよい教員養成に求められる状況把握の在り方 : 新しい教師力育成支援システムの構築に向けた検討

The way of the situation grasp demanded from a better teacher training : Consideration for the construction of the new teacher power upbringing support system
上森 さくら
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内容記述(抄録等)
本学部では, 教員養成に不可欠な教師力育成総合支援システムの改訂にあたり, 学生の状況をより詳しく把握することをめざし, 学生の教職に対する意識調査を試行した。調査は, 1~3年生を対象として, 教職志向性及び進路希望に関する内容を実施した。その結果, 進路希望と教職志向, 学生のコミュニケーション, 授業理解に関する意識の間には関連があることが示唆された。また, 入学時には高い教職志向性を有していたが, 1年次末から2年次にかけては教職志向性が低下し, 3年次に再び向上する学生が多いことが明らかとなった。さらに, 教職の中でも, 1年次には, 高等学校の教員を志望する学生が全体の4分の1いるが, 学年が上がるにつれて減少することなどが示された。このように, 本意識調査や分析方法で, これまでにつかめなかった新たな学生の意識が明らかとなった。