本稿では、国語教育のためのパターンランゲージについて考察していくために、その理念を実現する形式のあり方について検討を行った。パターンランゲージでは、[タイトル] や[状況]、[フォース] や[問題] [解決] といった各項目が、論理構造を持って構成されており、各項目に記述する内容を考えたり、各項目に記述されている内容を吟味したりすることによって、言語活動に際して生起する(しうる) 出来事について、〈認識〉・〈思考〉したり、〈対話〉したりすることができるようになっている。このため、パターンランゲージを作成する際には、そのパターンランゲージにどのようなメディアとしての機能を求め、どのような理念の実現を目指すかに基づいて形式を定めることが必要になる。