本研究の目的は、認知症予防教室終了後の自主活動グループの実態を明らかにし、参加者に必要な支援について検討することとした。対象者は、「自主活動グループ参加者の交流会」(以下、OB会)に参加した高齢者40名であった。本研究での認知症予防教室は、運動、ゲーム性の高いアクティビティー、栄養教室などの複合型のプログラムを実施した。その他、3回の学習会を設けた。自主活動グループ結成時の継続率は86.2%であった。OB会の参加動機は、他の地域での活動を知りたいが最も多かった。今回の認知症予防教室のプログラムが、終了後の自主活動グループへ参加したいという継続意識を高める効果があったと考える。さらに、認知症予防に効果的な生活習慣を維持するためには、地区ごとの交流や自主活動グループの意義を確認できるOB会の実施や活動内容への支援が必要であると考える。