本研究では、2013年の大学祭で開催されたメディカルラリーに参加した医学生および看護学生の学びについて明らかにすることを目的とし、救急医療や救急看護に必要なスキル、救急医療や救急看護への関心、各職種の役割の理解、参加後の学習意欲、進路への影響などについて質問紙調査を行った。27名の学生から回答があり(回収率57.4%)、有効回答数25名(有効回答率55.6%)であった。学生は、メディカルラリーにおいて様々な役割を担う中で救急の現場をリアルに経験し、救急医療や救急看護へのやりがいを実感するとともに、学習の必要性、多職種間のコミュニケーションや連携の重要性を学んでいた。やや低めの評価となった救急医療や救急看護に必要なスキルの向上や各職種の役割理解に課題は残したが、救急医療や救急看護を理解する上での学びが得られたことから、メディカルラリーに学生が参加することは教育の一助となることが示唆された。