遺族を含めた一般市民や遺族ケアに関わる支援者がコミュニティでできる遺族ケアの質向上を目指して、遺族ケアに関する研修会を開催した。 参加者は一般市民、看護職者、福祉関係者、教育関係者、葬祭関係者など様々な立場で遺族ケアに関わる人であった。研修会に参加した感想は、「自分の抱いた感情が間違いではないと分かった」「前向きになれそう」「喪失体験を肯定してもらえた」などであり、研修会が遺族ケアの場になっていたと推察できる。研修会の開催については、約9割が「必要である」と回答し、その理由として、「遺族ケアの大切さを知ってほしいから」「遺族ケアは日本ではまだ広まっていない。とても必要なことだと思う」などの意見があった。このことから、今後も遺族ケアの必要性や支援方法に関する研修会を開催する必要性が示唆された。