学校教育実践研究

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学校教育実践研究 4
2021-03-30 発行

児童が学習課題を捉え探究の過程を経る小学校理科授業の実践 ─第5学年「水溶液」単元を例として─

A Practical Study on Elementary School Science based on Learning Problem and Inquiry -Through the 5th Grade Lessons on "Aqueous Solution"-
石井 美法
ファイル
内容記述(抄録等)
2020年度から小学校学習指導要領が全面実施となった。学習指導要領(理科) が意図する、これからの学習課題を児童自ら把握できるような意図的な活動の場を教師が設けた上で、探究の過程を経る小学校理科第5学年「水溶液」単元の単元計画を作成し、単元計画に基づいて授業実践を行い、行われた授業に検討を加えた。探究の過程を経る単元計画を作成した上、作成した単元計画に基づいて、これからの学習課題を児童自ら把握できるような意図的な活動の場を含んだ探究の過程を経る授業実践ができた。特に、「ふしぎの探究」と「ふしぎの解決」を学習課題と結論とした単元計画が計画通り実施できた。
学習前後に児童が書いたイメージマップ(IM) に検討を加えたところ、学習後には日常生活の中で見られる溶解に関連する連想語だけ書き出されたのではない。理科授業で獲得が目指された水溶液の概念を中心として、学習内容である水の量と溶解度との関係、水の温度と溶解度との関係、再結晶に関する連想語も概ね書かれていた。筆者らが行った単元の授業は、科学の知識の獲得の面から妥当であったと考えられる結果が得られた。
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