本論文では、地域の実態を踏まえながら外国のゲストを招いて実施した英語のイベント「World Day in Kakinoki」について取り上げ、準備の過程で大切にしたポイントも詳細に記しながら、成果と課題について検証する。準備段階についても取り上げた理由は、外国語教育において外国の人と交流するニーズが高まっている現在、ゲストとの交流の具体や地域素材を活用した言語活動に向けての過程を詳述することで、企画・運営の方法が蓄積され、イベントの継続や他校との連携等の広がりに繋がる可能性があると考えたからである。本イベントを通して、地域素材を活用し他教科と関連付けながらゲストに発表する内容を工夫することで、児童の相手意識や目的意識が明確になり、英語を使って思いを伝え合おうとする意欲の高まりに繋がった。