島根大学文理学部
島根大学文理学部紀要. 理学科編

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島根大学文理学部紀要. 理学科編 Volume 9
published_at 1975-12-20

島根半島釜浦付近の中新統内のノジュール

On the nodules in the Miocene Sediments near Kamaura, Shimane Peninsula
Yamauchi Seiki
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c0030009r018.pdf ( 2.52 MB )
Descriptions
 平田市北西約7km,島根半島日本海沿岸にある釜浦付近に,波食台が発達している。この波食台を構成する中新統内に,さまざまな形態のノジュールが観察された。
 釜浦付近の地質については,嘉藤良次郎(1949)以来いくつかの研究がなされてきた。しかし,それらの報告において,釜浦付近のノジュールに関する記載はみられない。
 これらのノジュールの観察において,ノジュールの生成過程を示すと考えられる現象を見つけた。ノジュールに関するこれまでの研究において,その成因についてまだ不明な点が多い。そこで,これらのノジュールの形態を報告するとともに,それらの生成についての若千の考察を述べる。
 本研究を進めるに当って,島根大学地学教室の大久保雅弘教授に御指導いただいた。また,同教室の山本洋一郎氏と川口稔氏は野外調査を御手伝下さり,同大学化学教室の樋野良治氏は示差熱分析を御教授下さった。さらに,地学教室の多くのかたがたは,多くの御意見と御援助を下さった。上記のかたがたに厚い謝意を表します。