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島根大学法文学部紀要文学科編 5 巻 1 号
1982-12-25 発行
政治地理学における行動科学的アプローチ
Some Aspects on Behavioral Approach in Political Geography
池田 善昭
本文ファイル
a003000501h006.pdf
( 1.37 MB )
内容記述
Hartshorne,R.,Jones,S.B.らによる政治地理学の機能的アプローチは,国家ないし国土を基礎単位としてきたこの分野の流れを,「政治」のにない手それ自体を軸とする方向に転じてきた。Hartshorne,R.は,State ideaないし"raison d'etre"に注目したが,求心力centripetal force,遠心力centrifugal forceの概念も,中間項としての主体の行動様式とのかかわりにはふれていない。Jones,S.B.は,State-ideaをpolitical-ideaにたかめ,Political-idea-Decision Movement-Field-Political Areaという連鎖Chainとしてとらえる。Movementは,GottmannのCirculationに相当すると考えられるが,ともにphysicalには交通・通信・人口移動など,socialな側面では,住民間の意志疎通,住民の自治体行政との間の円滑な対応の有無などをふくむ。しかし,主体の意志決定のあり方については,多くの課題をのこしてきた。本稿は,これらの主体の行動,意志決定,選択について,さらにGottmannのいうiconographieの側面にもふれる。
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