島根大学大学院教育学研究科 教育実践開発専攻
島根大学大学院教育学研究科 教育実践開発専攻
学校教育実践研究

アクセス数 : 16
ダウンロード数 : 3
学校教育実践研究 8 巻
2025-03-31 発行

説明タイプの変容に寄与する相互作用のあり方に関する一考察 : 図形の包摂関係の理解を目的とした授業を通して

A Study on Interaction for the Transformation of Explanation Types: Through a Classes aimed at Understanding Subsumption Relations among Figures
板垣 大助
本文ファイル
学校教育実践研究_8_p19-28.pdf ( 1.24 MB )
内容記述
 本研究の目的は,二つの図形間における正しい包摂関係を捉える際に求められる,よりよい説明への変容に影響する子ども同士の相互作用の特徴を指摘することである.下位課題として,「1 包摂関係の理解に至りやすい説明のタイプを指摘すること」,「2 望ましい説明タイプへの変容を促す,子ども同士の話し合いで示される情報の特徴を指摘すること」の2 点を設定した.そこで本稿では,小学校6 年生に対して,調査授業を計画,実施し,そこで得られたデータの分析を行った.下位課題1 については,「状態4’e への移行を促す3 つの要因(松尾,1997)」を参照することから,子どもが記述した包摂関係の説明を3 つの説明タイプに分け,説明タイプと包摂関係の理解との関係を捉えた.そこから,操作的活動を根拠に説明をする子どもよりも,図形の性質や条件付加を根拠に説明をする子どもの方が,正しく包摂関係を捉えていることを指摘した.下位課題2 については,望ましい説明タイプに変容した子どものグループにおける話し合いの発話を分析することから,説明の変容を促す話し合いで示される情報の特徴として5 点を指摘した.