教育現場におけるエネルギー環境教育の必要性が叫ばれる現在において、エネルギー環境教育を指導するための補助教材の開発は重要な課題の1つである。我々は「エネルギーの生成・変換・備蓄」に着目し、エネルギーを備蓄(充電)する方法として充電池またはコンデンサーを活用した教材(『手力ためる君』と『コンデンカー』)を製作し、さまざまな実践を行ってきた。本論文においてはこれら教材の特性並びに実践について報告を行う。なお、本論文は島根大学教育学部附属教育支援センター研究紀要(島根大学教育臨床総合研究 2010 Vol. 09, p. 123-139.)で示した教材に関する定量的内容を追補したものでもある。