島根大学法文学部山陰研究センター
山陰研究

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山陰研究 17 巻
2025-03-10 発行

縮小社会における社会保障の「たすけあいの構造」の展望 : 有償たすけあいシステムの活動状況の視点から

Prospects for Social Security in a Shrinking Society: Analysis of the activity status of the paid support system
本文ファイル
山陰研究_17_p109-128.pdf ( 1.87 MB )
内容記述
 人口減少社会の到来は、避けて通れないとすれば、私たちは、人口減少社会を前提にして、如何なる社会を構築するかが課題となってくる。本研究は、社会の規模縮小と多様性の増大に起因する諸課題に対してレジリエンスの高い地域のあり方について、実証的分析の視点から、縮小社会における社会システムの姿を検証することを目的とする。縮小社会においても希望を持ってくらし続けることができる地域社会を構築するためにどのような政策を行うべきかを探るために、民間の有償たすけあいシステムの活動状況に焦点をあて、その意義と課題を考察することを通して、縮小社会における社会保障の姿を展望した。
 有償助け合いの仕組みである「おたがいさま」は、「お困りごとからお楽しみまで」さまざまな生活ニーズに対応する「互助の場」を創出している。縮小社会の進行によりすべての地域で同様な自治サービスが提供されることに限界を突き付けている折柄、制度や行政サービス以外の生活ニーズに柔軟に対応できる「おたがいさま」のような互助の仕組みへの期待は大きい。縮小社会といっても、「おたがいさま」のような「互助の仕組み」が増えれば、さまざまな人を応援できる重層的な「たすけあいの構造」を構築することができ、生活者同士が連帯し、共に生きていく喜びを高めていく余地は大いにあることが示唆された。
内容記述
 Japan’s population is declining at an accelerated pace. In this study, we will consider how the rapidly progressing population decline will affect Japan society and social security, and what kind of socioeconomic system needs to be created for this purpose. By focusing on the activities of the private-sector fee-based system and considering its significance and challenges, we have envisioned the state of social security in a shrinking society.
 The paid support system is increasingly being used as a mutually aid-type service to supplement the parts of the system that cannot be used, and the ideal form of the system has become an issue. In order for mutual aid to function, it is important that the public has a system in place to strongly support mutual assistance.
Doi
https://doi.org/10.24568/55549
Pages