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山陰研究 16 巻
2024-03-10 発行
鳥取藩池田光仲時代における事件の実録化について
Authenticity of Historical Accounts of Events That Occurred in the Tottori Domain During the Reign of Mitsunaka Ikeda
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鳥取藩池田光仲時代における事件の実録化について
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内容記述
鳥取藩政資料及びその周辺に位置する資料群を見ていくと、藩士の起こした事件は『家老日記』など藩の公的記録に書記されるにとどまらず、同時に関係者とその周辺に語り伝えを発生させ、その内容がやがて諸種の文献の中に書き留められていったことが分かる。またそうした語り伝えの中では、実説に対する改変増補が行われ、事件や人物への独自の解釈や評価がなされることも起こってくる。ここでは、実録(実録体小説)の生成・展開と同様のことが生じている。
鳥取藩初代藩主池田光仲在任時代、寛永九年(一六三二)―貞享二年(一六八五)に起こった四つの刃傷事件は、一八〇〇年代中葉に至るまで語り伝えられ、また文献の中に書き留められていった。その中に見られる実録化の様相について考察する。
鳥取藩初代藩主池田光仲在任時代、寛永九年(一六三二)―貞享二年(一六八五)に起こった四つの刃傷事件は、一八〇〇年代中葉に至るまで語り伝えられ、また文献の中に書き留められていった。その中に見られる実録化の様相について考察する。
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