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山陰研究 16 巻
2024-03-10 発行
中山間地域における有畜複合経営の実態分析 : 島根県邑南町におけるアグロエコロジーの実践と経済的持続性をめぐって
An Analysis of Mixed Crop-Livestock Farming Management in a Mid-mountainous Area since the 2000s: A Study on Economic Sustainability of Agroecology in the Town of Ohnan, Shimane Prefecture
北山 幸子
内容記述
本稿は、島根県邑南町における農業経営の実態分析を通じて、アグロエコロジーの経済的持続可能性を検討している。分析対象である有畜複合経営の小規模農家は、繁殖和牛の厩肥を圃場還元して有機堆肥として利用したり、殺虫剤や農薬を極力使わずにツバメやカエル、クモなどによる生物的防除に徹するなど、極めてユニークな営農方法を採っている。こうしたアグロエコロジーの実践によって、生態系や環境の保全、地域資源の効率的利用のみならず、全国の農業経営の平均と比較しても肥料や農薬などの生産コストの低減を実現し、農業経営としての経済的持続可能性を確保していた。
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https://doi.org/10.24568/55138
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