島根大学教育学部紀要

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島根大学教育学部紀要 55
2022-02-17 発行

小学校理科教科書に見られる「問い」の特徴 : 3社の教科書の比較検討を通して

Characteristics of "Questions" Listed in Elementary School Science Textbooks : Through a Comparative Study of Textbooks from 3 Companies
古川 芳香 広島県府中市立府中学園前期課程
堀田 寬弥 島根県出雲市立灘分小学校
栢野 彰秀 島根大学学術研究院教育学系
ファイル
内容記述(抄録等)
2017年に告示された現行の小学校学習指導要領(理科)に基づいて編纂された、教科書出版社3社の第3~6学年の小学校理科教科書の記述から「問い」を抜き出した。抜き出した問いを「問題解決の流れ」の意味内容に基づき、分類を加えた。その結果、教科書によって内容構成が異なる点が明らかになった。本稿で検討を加えた3 社の教科書は、現行学習指導要領の意図するところを踏まえ、「問題解決の流れ」の中でも学習課題を捉え、仮説を立て、観察・実験方法を考えるための問いが教科書中に明確に示されている。今後の小学校理科授業に当たっては、教科書によって内容構成が異なるため各理科教員が自ら使用する教科書を熟読し、教科書構成上の特徴を十二分に理解した上で授業を行うべき示唆が得られた。その他、上記3 社のうち1社の教科書については、2008年に改訂された前小学校学習指導要領(理科)に基づいて編纂された教科書からも「問い」を抜き出して、新版教科書と旧版教科書の比較検討も行った。