授業は,一般に「教師による学習者への働きかけ」→「学習者からの反応」→「教師のフィードバック」といったサイクルから成立するとされる。この場合の「教師の働きかけ」とは,具体的には,「発問」「指示」「説明」「助言」などの教師の指導言を意味する。中でも「発問」は,授業の成否を左右すると言ってよい重要な働きを担うものである。
しかしながら,小学校や中学校の他教科の実践研究と比べて英語科における発問研究は,これまで十分になされてきたとは言い難い。
そこで,本研究では,特に読解指導過程での発問に重点をおき,以下の点を考察する。
(1)機能的観点からみた発問の分類
(2)発問づくりへの視点
(3)教室実践への提案