Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University. Educational science

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Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University. Educational science 20
1986-12-25 発行

日本体育会・赤間雅彦の舞踊教育 : 大正・昭和前期において

Dance Education of Masahiko AKAMA (Nihon-taiiku-kai) : the Taisho era and early in the Showa era
Nakano, Yuko
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 日本において,明治以来,近代的な学校教育が始まり,その歩みの中で,舞踊は,多様な形で関わっている。中でも,大正期は,大正デモクラシーという自由な空気を持つ時代として,特に注目される。
 学校における舞踊教育の歩みの中で,特に注目されるのは,東京女子高等師範学校で教鞭をとった指導者たち,即ち,明治32年から36年まで,アメリカのボストン体操専門学校で,スウェーデン式体操及遊戯を学んだ井口あくり,大正元年から4年まで,イギリスのキングス・フィールド体操専門学校でスウェーデン体操を学んだ二階堂トクヨ,大正12年から昭和元年まで,スウェーデン,デンマーク,イギリスで学んだ三浦ヒロ,また,昭和8年から37年までの長期間教鞭をとった戸倉ハルである。
 このような官学の流れがある一方,私学では,大正11年に,二階堂トクヨが,「二階堂塾」を創立し,また,大正13年に,藤村トヨが,「婦人と体育」を創刊し,女性の活躍がみられる。
 では,この時代に,男性は,どのように,舞踊教育と関わって来たのであろうか。
 本研究では,私学で,しかも男性の舞踊教育の指導者の1人である赤間雅彦に視点をあてて,その理論と実践を明らかにすることを目的とする。