本研究は、小学校理科「大地のつくりと変化」、中学校理科「大地の変化」で学習されている地層のでき方やそのひろがりを、身近な地層観察を通して実感させる方法を以下の2つの視点から考察したものである。
○視点1=地層学習の指導について、指導者(小学校・中学校教員) が持っているイメージを明らかにする。
○視点2=地層観察を効果的に行うため、指導者に観察に適した露頭や、指導の観点をインターネット(ホームページ) を使って紹介し、その効果を明らかにする。
ホームページ公開後に実施したアンケート調査では、身近な場所の露頭を写真や地図を使いながら具体的に解説を行っている点で良い評価が得られた。また、具体的な専門知識を提示することが、野外観察等で指導者の自信に繋がることも明らかになった。