島根大学
島根大学論集. 人文科学

アクセス数 : 1415
ダウンロード数 : 0
島根大学論集. 人文科学 2 巻
1952-05-20 発行

宮河歌合と藤原定家

小原 幹雄
本文ファイル
a006002h003.pdf ( 1.59 MB )
内容記述
西行は彼の晩年に、二つの自歌合を成した。即ち「御裳濯川歌合」と「宮河歌合」とである。各々自歌を三十六番に合せたもので、前者は内宮奉納のため、後者は外宮奉納のためで、藤原俊成に「御裳濯川歌合」の判を、その子定家に「宮河歌合」の判を請うた。本稿においては、その「宮河歌合」を通して、定家と西行との関係、定家の西行認識、定家の和歌理念を主として考へてみたいと思ふのである。而してこれは凡て三十歳前の若き日の定家の事である。