島根大学人間科学部
人間科学部紀要

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人間科学部紀要 8 巻
2025-03 発行

心と文化

Mind and Culture
本文ファイル
人間科学部紀要_8_p15-53.pdf ( 1.42 MB )
内容記述
 本論文は,日本をはじめとする東アジアと北米をはじめとする欧米の人々の心のあり方について,包括的認知と分析的認知,相互協調的自己観と相互独立的自己観という観点から,その特徴を比較した。具体的には,対象認知における文脈の役割,人の認知における特性の役割,素朴弁証法,自分に関する認知・感情・評価,他者感情の認知,対人葛藤状況での対処方略,制御焦点に関して,これまでに明らかにされてきた研究結果に基づいて論じた。そして,そのような特徴が生じ,維持されている要因として,社会生態学的アプローチの観点から生業形態と関係流動性を取り上げてその影響を論じるとともに,まわりの人たちに推測する信念や態度が自分の心のあり方に及ぼす影響についても論じた。今後の課題として,文化における心の特徴を成立させる発達的な基盤を明らかにする必要性が論じられた。
Doi
https://doi.org/10.24568/55523