島根大学人間科学部
人間科学部紀要

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人間科学部紀要 8 巻
2025-03 発行

ヘルスケア関連の機能性繊維を求めて : 被服分野からの健康科学への取り組み

Towards functional fibers for healthcare : Approaching health science from clothing
本文ファイル
人間科学部紀要_8_p01-13.pdf ( 2.5 MB )
内容記述
 著者は2025 年3 月に学部の教員としては定年を迎える。この機会に、自身の行ってきた研究開発の一部を振り返ることにする。著者は2000 年3 月に総合化学会社の研究所を退職し、同年4月から島根大学教育学部に着任した。大学では家政教育講座に所属し「被服学」を担当した。担当した「被服学」は、分野として範囲が非常に広く、自然科学領域から社会科学領域にまで広がっている。その中で、著者は被服材料学、被服整理学、被服衛生学を中心とした分野の教育と研究を行い、被服造形である被服構成学については非常勤講師に担当していただいた。
 被服材料のベースとなるものはその最小単位である繊維であり、繊維の機能性は被服材料としての機能を大きく支配していると言える。被服に求められる重要な目的として、健康へのサポートが挙げられる。その具体的な代表的なものとして、抗菌、消臭、UV カット、ウォームアップなどが挙げられる。これらの機能を繊維に付与すべく、様々な研究を実施してきた。幾つかの民間企業や公設試との共同研究も実施して進めてきた。本稿では、ヘルスケア関連の機能性繊維に関して、抗菌繊維、消臭繊維、UV カット繊維、さらには寒さより身体を守るウォームアップ繊維にターゲットを絞って、著者の研究を中心に解説することとする。
Doi
https://doi.org/10.24568/55522