島根大学人間科学部
人間科学部紀要

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人間科学部紀要 8 巻
2025-03 発行

『手をつなぐ親たち』記述内容から読み取れる知的障害者の性行動に対する関係者の態度 : 1956 年4 月から1966年3月の記事を手掛かりに

Attitudes of people involved toward the sexual behavior of people with intellectual disabilities as seen in the description of "Te Wo Tsunagu Oyatachi":Analysis based on journals published by parents organizations of people with intellectual disabilities from 1956 to 1965
延原 稚枝
門下 祐子
本文ファイル
人間科学部紀要_8_p69-80.pdf ( 999 KB )
内容記述
 本研究は『手をつなぐ親たち』の知的障害児者に対する性に関する記述内容を質的に分類し、創刊された1956年4月から1966年3月にかけての親、教員、福祉事業所の職員、行政関係者ならびに有識者の態度を検討することを目的とした。本研究では、(1)知的障害者の性に対する否定的な記述、(2)個人還元主義的な記述、(3)恋愛に関する記述、(4)結婚と優生手術に関する記述、(5)知的障害者の性に対する肯定的な記述の5 つの視点で整理を試みた。本研究の結果、『手をつなぐ親たち』は、(1)知的障害者の性に対する否定的な記述や(2)個人還元主義的な記述が見られるだけでなく、有識者や行政担当者の意見も踏まえた(4)結婚と優生手術に関する記述が多く取り上げられていたことが分かった。特に優生手術については、親、教員、職員、行政関係者、有識者ともに支持的な立場を取っていたことが明らかになった。
Doi
https://doi.org/10.24568/55526