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島根大学教育学部紀要. 教育科学 Volume 23 Issue 2
published_at 1989-12-25
詩教育の理論的研究(ニ)
A Study on Poetry Education(2)
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b005002302k008.pdf
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Descriptions
この論文は、「アンソロジー・石」という単元を構想している。「単元・石」を構想したのは、石という題材に格別の価値がある、と考えるからである。子どもにとって、石というモノは、おそらく、ほとんど無価値なものにちがいない。そこに、教材としての意義が見出だせる。なぜなら、無価値と思われていたモノが、すぐれた詩と出会うことで、価直あるものに見えてくる。そういった落差の大きい認識体験が可能だからである。
アンソロジーの詩教育は、詩をとおして、子どもたちの価値認識を深めていくことをねらっている。そのために、題材が何であるかは、一つの重要なポイントになる。身近にあって見慣れたモノ、普段ほとんど意識することのないモノ。そういった題材の教材性は高いと考えられる。もちろん、詩としてすぐれていること、また、詩としてのレベルが、発達段階に見合っていること、などの基本条件をみたしていなければならないが、詩教育において、まずは題材論を重視しておきたい理由である。
アンソロジーの詩教育の以上のような観点は、前の論文でも、「アンソロジー・草」という構想の中で、少しふれたところであるが、この論文では、新たに想像カの問題を加えて、さらに考察をつづけてみることにする。
アンソロジーの詩教育は、詩をとおして、子どもたちの価値認識を深めていくことをねらっている。そのために、題材が何であるかは、一つの重要なポイントになる。身近にあって見慣れたモノ、普段ほとんど意識することのないモノ。そういった題材の教材性は高いと考えられる。もちろん、詩としてすぐれていること、また、詩としてのレベルが、発達段階に見合っていること、などの基本条件をみたしていなければならないが、詩教育において、まずは題材論を重視しておきたい理由である。
アンソロジーの詩教育の以上のような観点は、前の論文でも、「アンソロジー・草」という構想の中で、少しふれたところであるが、この論文では、新たに想像カの問題を加えて、さらに考察をつづけてみることにする。
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