教科「理科」における「主体的に学習に取り組む態度」の評価の在り方に関する公開授業とそれに基づく授業協議会を附属義務教育学校理科部が行った。『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』(2020) に加えた検討から、1) 「主体的に学習に取り組む態度」は「粘り強い取り組みを行う側面」と「自らの学習を調整しようとする側面」を主に「行動分析」と「記述分析」によって評価する。2) 中学校においては「知識・技能」を活用して「~しようとしている。」姿が「主体的に学習に取り組む態度」と記載されているが、小学校にはその記述が見られない。以上の2点が明らかになった。授業協議会における参加者の発言に検討を加えたところ、次の4点が導出された。1) 各時間の評価基準は参加者に一旦受容されて使用された。2) 「行動分析」と「記述分析」を併用して子どもの評価を行うことの難しさが話し合われた。3) 「粘り強い取り組みを行う側面」と「自らの学習を調整しようとする側面」を子どもの班での発言や行動を見取って評価した。4) 「主体的に学習に取り組む態度」の評価なのか、それとも「思考・判断・表現」の評価なのかについての話し合いが行われた。