島根大学教育臨床総合研究

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島根大学教育臨床総合研究 17
2018-10-30 発行

本時のねらいが明確で子どもが主体の授業に関する基礎的考察 ― 中学校理科の場合 ―

Basic Consideration of the Class about the Problem is Clear and Children are the Main Character ― In Case of Junior High School Science ―
野崎 朝之
大山 朋江
園山 裕之
福島 章洋
ファイル
内容記述(抄録等)
①島根大学教育学部附属中学校が実践する 「探究の流れ」 に基づく理科授業, ②2017年に公 表された 『中学校学習指導要領解説理科編』 に記載された 「探究の過程」 と 「理科における資 質・能力」, ③PISAによる 「科学的知識」 と 「科学的能力」, ④2017年の学習指導要領改訂に 当たって, 各学校において教育課程を軸に6点の枠組みの改善が求められたうちの 「何ができ るようになるか」, 「何を学ぶか」, 「どのように学ぶか」, これら4点に比較検討を加え, それ らの包含関係を示す一つの表を作成した。 「児童生徒が主体の授業作り」 と 「本時のねらいが明確な授業」 のあり方について検討を加 えると, ①中学校理科で行う探究の流れや過程に基づく授業は 「児童生徒を主体とした授業作 り」 と同等の学習活動を引き出す取り組みである, ② 「児童生徒を主体とした授業作り」 の取 り組みを行えば, 中学校理科では子どもが主体的に課題を捉える 「本時の課題が明確な授業」 になっていく, ということが導出された。