発達障害児を支援するSSTにおけるICTの効果的な活用方法を検討する資料を得るため, 先 進的なSSTの試みを行っている施設 (学校・NPO法人) 視察・聞き取り調査した。 また, 附 属学校で指導実践を行った。 各施設の活動の観察と先行研究から, 次の活用方法や活用する際 の視点が得られた。 ①教師からの教示や活動の目標等を個別に配布したタブレット等に提示し て, 学習への集中を高める試みは有効であろう, ②指導計画や目標等の情報の管理に活用でき る, ③教科書に代わる多様で豊富な学習内容の提示ができる, ③対象児の 「学習や行動の記録」 の管理ができる, である。 今後は, 本研究で得た視点を基に, 機器やソフトを開発し, ICTを 活用したSSTの取り組みを検討していきたい。