島根農科大学研究報告

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島根農科大学研究報告 8
1960-03-31 発行

呈色反応による脱リグニンの観測 (第2報) : アカマツとポプラの脱リグニン過程について

Observations of the Delignification by the Color Reaction(Part II)
福渡 七郎
安田 徳郎
ファイル
内容記述(抄録等)
 木片中のリグニンが薬液によってどのように溶脱されて行くかは,木材を化学的に利用する際の基本的な問題である。その研究方法の1つとしてリグニンの呈色反応を応用し,顕徴化学的方法による追跡をこころみた。本報は前報に於てミスナラ(Quercus crispula Blume)について行ったが,ミズナラには髄線細胞が多く,各試片による差が大きく本実験目的には適当ではないので,その後更に詳しく塩素を含む液相に於て,木片からリグニンが溶脱して行く様子を観祭し,研究する目的で針葉樹からアカマツを,広葉樹からポプラを供試材に選び実験を行った。その結果を発表する。
NCID
AN00108241