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Title Transcription
フトウコウ セイト ノ ツウシンセイ コウコウ テキオウ ジョウキョウ ノ ケントウ
Attribute
症例研究
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対人問題を理由に中学や高校で不登校となったり,中退した生徒が通信制高校に通学できることを臨床上経験する。なぜ通信制高校なら通学できるのかについてその理由を検討した。不登校または退学の後,通信制高校に入り1年以上通学している,または卒業した生徒10人に対してアンケート調査を行なった。内容は, 1)通学の時間的・距離的負担度,2)勉強の難易度,3)何故通うことができるのか(できたのか)。精神医学的診断は社会不安障害が7人,過食症が2人,強迫性障害1人であった。通学の時間的・距離的負担については,全例が負担はないと答えた。勉強の難易度については7人が簡単で負担はないと答えた。通学できる理由については,9人が「精神的に楽」と人間関係の負担が少ないことを述べた。
通信制高校は学校の特性上,教室における集団への帰属意識も少なく,空間的な圧迫感が少ないようである。それゆえ,生徒は「気楽に行ける」ことになる。対人関係に自信がなく,不安や緊張のため不登校に至る社会不安障害などのケースでは,通信制高校への進路もひとつの選択肢になりうると思われた。
Subject
correspondence school
interpersonal communication
school non-attendance
social anxiety disorder
Journal Title
児童青年精神医学とその近接領域
Volume
48
Issue
2
Start Page
155
End Page
160
ISSN
02890968
Published Date
2007-04
Ichushi ID
NCID
AN00217101
Publisher
日本児童青年精神医学会
Publisher Aalternative
Japanese Society for Child and Adolescent Psychiatry
NII Type
Journal Article
Format
PDF
Rights
日本児童青年精神医学会
Text Version
出版社版
Gyoseki ID
e30961
OAI-PMH Set
Faculty of Medicine