不登校生徒の通信制高校適応状況の検討

児童青年精神医学とその近接領域 48 巻 2 号 155-160 頁 2007-04 発行
アクセス数 : 1828
ダウンロード数 : 950

今月のアクセス数 : 0
今月のダウンロード数 : 0
ファイル情報(添付)
jpnjchildadolescpsychiatr48_155.pdf 372 KB エンバーゴ : 2017-03-23
タイトル
不登校生徒の通信制高校適応状況の検討
タイトル 読み
フトウコウ セイト ノ ツウシンセイ コウコウ テキオウ ジョウキョウ ノ ケントウ
著者
収録物名
児童青年精神医学とその近接領域
48
2
開始ページ 155
終了ページ 160
収録物識別子
ISSN 02890968
内容記述
その他
対人問題を理由に中学や高校で不登校となったり,中退した生徒が通信制高校に通学できることを臨床上経験する。なぜ通信制高校なら通学できるのかについてその理由を検討した。不登校または退学の後,通信制高校に入り1年以上通学している,または卒業した生徒10人に対してアンケート調査を行なった。内容は, 1)通学の時間的・距離的負担度,2)勉強の難易度,3)何故通うことができるのか(できたのか)。精神医学的診断は社会不安障害が7人,過食症が2人,強迫性障害1人であった。通学の時間的・距離的負担については,全例が負担はないと答えた。勉強の難易度については7人が簡単で負担はないと答えた。通学できる理由については,9人が「精神的に楽」と人間関係の負担が少ないことを述べた。
その他
通信制高校は学校の特性上,教室における集団への帰属意識も少なく,空間的な圧迫感が少ないようである。それゆえ,生徒は「気楽に行ける」ことになる。対人関係に自信がなく,不安や緊張のため不登校に至る社会不安障害などのケースでは,通信制高校への進路もひとつの選択肢になりうると思われた。
主題
correspondence school ( その他)
interpersonal communication ( その他)
school non-attendance ( その他)
social anxiety disorder ( その他)
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
日本児童青年精神医学会
Japanese Society for Child and Adolescent Psychiatry
発行日 2007-04
権利情報
日本児童青年精神医学会
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
関連情報
[ICHUSHI] 2007287098
[NCID] AN00217101