Author |
岸本 嘉彦
高橋 力也
濱 幸雄
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Description | 本研究は,水蒸気吸脱着等温線測定に及ぼす試料粒径の影響を明らかにすることを目的とし,マクロスケールのセメント硬化体の空隙構造評価の観点から検討をおこなった。その結果,粒径80μm以下と2.5~5mmの試料の吸脱着等温線の差異は全湿度領域において明確に見られた。試料を粒径80μm以下に粉砕することにより,最大吸着量は1/2以下となり,さらにはインクボトル空隙の存在など,セメント硬化体の耐久性に関連する重要な情報が損失されることがわかった。マクロスケールのセメント硬化体の細孔構造評価のためには,少なくとも粒径5mm以上の試料を用いる必要があることを明らかにした。
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Subject | 吸脱着等温線
水蒸気吸着
細孔構造評価
比表面積
水銀圧入法
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Journal information |
コンクリート工学年次論文集
32
( 1
), 581
- 586
, 2010
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Publisher | 公益社団法人日本コンクリート工学会
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Rights | 公益社団法人日本コンクリート工学会
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