Practical Research on School Education

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Practical Research on School Education 2
2019-03-29 発行

小学校と中学校の学習内容のつながりを重視した単元学習の導入の取組 ―中学校第1学年「葉のつくりとはたらきの関係を調べよう~葉と光合成~」―

The Efforts to Introduce Unit Learning that Emphasizes the Connection of Learning Contents between Elementary School and Junior High School ― The 1st Grade of a Junior High School “Let's investigate the process of leaf making and how they work. ~Leaves and Photosynthesis~”―
Oyama, Tomoe
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小学校と中学校の学習内容のつながりを重視した単元学習の導入の取組を試みた。この導入の時間は, 単に既習事項を復習して次の学習に進めるためのものではない。生徒の小学校における学習経験や今もっている考えや疑問等を引き出し, 学級全体でそれらを共有しながら, 生徒自身が課題意識をもち, 見通しをもってこれからの学習を進めるためのものである。中学校第1学年「葉のつくりとはたらきの関係を調べよう~葉と光合成~」単元において, 小学校と中学校の学習内容のつながりを重視した導入に取り組んだ。具体的には, 光合成にかかわる小学校での実験のようすや学んだことを生徒と振り返ること, 小学校で実験に用いる緑の葉のジャガイモと中学校で扱う斑入りの葉のコリウスを同時に提示することで, 生徒の疑問を引き出し, 生徒とともに課題を設定しようとした授業実践である。この授業実践を通して, これまでの学習経験が, これからの生徒が行う探究の情報の1つとなりうること。これまで生徒が授業で出会った自然の事物・現象とこれから教師が授業で生徒に出会わせたい自然の事物・現象を生徒に同時に提示することで,生徒はそれらを比較するようになり, 生徒が自ら問題を見出すことにつながる可能性が高いこと。これまで学習したことが適用できるかどうか思考することが, これからの学習の課題設定へとつながる可能性が高いことが考察できた。