島根大学教育学部は、平成13年12月に松江市教育委員会と連携に関する覚書を交わし,以来、これに基づいた共同研究や研修面での連携協力が進められてきた。平成14年度末には松江市内の幼稚園・小学校・中学校に勤務する教職員906人に対して「島根大学教育学部と松江市教育委員会の連携に関わるアンケート」が実施され,その結果,大まかな傾向として,(1)生徒指導に関わる連携(2)特別支援教育に関する連携(3)基礎・基本となる学力育成にかかる連携などが各教育現場において強く求められている連携分野であることが明らかとなった。
とりわけ生徒指導および特別支援教育における連携・支援を求める声は大きく,いずれも多くの場合,通常の学級において学級経営を行う学級担任に直接関係する領域であるため,学級担任に焦点を当てた,より踏み込んだ実態把握が必要であると考えられた。
本調査は上述の経緯を受けて平成15年度に実施されたもので,以下,その結果の概要について報告する。