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Open Date : 2016-06-30
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Description
ヴァヌアツ1)の独立期によく謳われた「多様性のなかの統一」は、スローガンとしては上出来だったかもしれないが、実際の政策となると、それは頭痛の種以外の何物でもなかったようだ。例えば独立後20年以上を経た現在でも、学校教育における使用言語をめぐって議論は錯綜し、その玉虫色の政策には定点が据えられず、政府の苦渋は容易に窺い知れる。本稿の目的は、複雑に絡み合ったこの問題を政策決定者とアネイチュム島2)に暮らす人々の両方の視点から読み解き、そこからヴァヌアツの国語であるビスラマ(Bislama)語の持つ暖昧性を明らかにすることである。
Subject
学校教育
ビスラマ語
ピジン
ヴァヌアツ
アネイチュム
school education
Bislama
pidgin
Vanuatu
Aneityum
Journal information
国際文化学 8 , 17 - 31 , 2003-03
Publisher
神戸大学国際文化学会
Rights
神戸大学国際文化学会
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