連想関係からみた学習観の構造

島根大学教育学部紀要 40 巻 35-39 頁 2006-12-22 発行
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ファイル情報(添付)
b0130040004.pdf 1.09 MB エンバーゴ : 2007-01-17
タイトル
連想関係からみた学習観の構造
タイトル
Structure of Learning Conceptions Considered by Associative Relations
タイトル 読み
レンソウ カンケイ カラ ミタ ガクシュウカン ノ コウゾウ
著者
収録物名
島根大学教育学部紀要
40
開始ページ 35
終了ページ 39
収録物識別子
ISSN 18808581
内容記述
その他
 学習観を分析する新しい方法として、学習に対する連想語を収集し、その頻度データに基づいて、最適尺度法とクラスター分析を用いて、学習観の構造を検討した。その結果、「生涯学習」「受験教育と学校」「成長と向上」「持続的練習」「探求」「積み重ねによる成果」「学校外の学習」「学習のリソース」「勉強」などの学習観が明らかになった。学習に関連する語句を列挙するという、類似の方法を用いた中国とアメリカの学習観の分析結果と比較し、連想関係からみた日本の学習観の特徴を分析した。その結果、日本の学習観は中国のそれと共有する部分もあるし、アメリカのそれと共有する部分も見られた。しかし、日本のみに見られる独自の学習観も明らかになった。
 その一つは「持続的練習」と「積み重ねによる成果」である。これらは継続して練習し、習い学び取ることや、長時間の積み重ねが成果、成績に結びつくという考え方であり、「模倣と習熟」を特徴とする日本の学習文化を背景としていると考えられる。もう一つは、「学校外の学習」であり、「試験」と結びついた「塾」を中心とした捉え方である。これらは連想頻度も高い方であり、日本の学習観の中に占める比重も大きい。日本における、学校外の学習システムが発達している教育制度の特徴として考察した。
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学教育学部
Faculty of Education Shimane University
発行日 2006-12-22
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
関連情報
[NCID] AA12171265
備考 39-41+ / 2006-2007