「あがり」現象と自己意識 : 対人不安への予備的考察

島根大学教育学部紀要 Volume 40 Page 29-33 published_at 2006-12-22
アクセス数 : 2164
ダウンロード数 : 6014

今月のアクセス数 : 98
今月のダウンロード数 : 18
File
b0130040003.pdf 1.1 MB エンバーゴ : 2007-01-17
Title
「あがり」現象と自己意識 : 対人不安への予備的考察
Title
The Phenomenon of "Agari" and Self Consciousness : A preliminary Approach to Social Anxiety
Title Transcription
アガリ ゲンショウ ト ジコ イシキ : タイジン フアンヘ ノ ヨビテキ コウサツ
Creator
Source Title
島根大学教育学部紀要
Volume 40
Start Page 29
End Page 33
Journal Identifire
ISSN 18808581
Descriptions
 本研究では、人格特性としての自己意識傾性と、あがり場面でのあがり傾向性の関連をみるため、大学生を被験者に質問紙調査を行なった。その結果、大聴衆場合で特に自己意識の各因子との関連が確認された。多くの聴衆を前にした場合、自分を対人不安傾向が高いと思っている人ほど、また公的自己意識が高いと見ている人ほど、よりあがるであろうと想像していた。一方、私的自己意識はこれとは逆に、この傾向が高い人ほど、あまりあがらないと予測していた。また、1対1場面や知人との場面、そして能力評価場面では、対人不安因子のみ有意な関連が見られた。大聴衆場面では、まなざしを向けられているという意識自体の直接的影響が中心であり、聴衆ひとりひとりとのパーソナルな関係まで意識は至らないのに対し、これより少数の対象を前にする1対1場面や知人との場面、能力評価場面では、より厳しい、自己の存在価値そのものの評価が問われ、評価懸念や対人不安的性質に焦点化したあがりとなっていく、ということが示唆された。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学教育学部
Faculty of Education Shimane University
Date of Issued 2006-12-22
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AA12171265
Remark 39-41+ / 2006-2007