ファイル情報(添付) | |
タイトル |
へーリアントにおける不定詞の使い方について
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タイトル |
Uber den Gebrauch des Infinitivs im Heliand
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タイトル 読み |
へーリアント ニ オケル フテイシ ノ ツカイカタ ニ ツイテ
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著者 |
小島 一良
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収録物名 |
島根大学法文学部紀要文学科編
Memoirs of the Faculty of Law and Literature
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巻 | 8 |
号 | 2 |
開始ページ | 151 |
終了ページ | 164 |
収録物識別子 |
ISSN 03886859
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内容記述 |
その他
不定詞はもともと定動詞の補足語(目的を表わすAkk.)として使用され,行為や出来事等を示してきた。しかし、不定詞それ自体はその活動の主体(主語)を必ずしも明示しているわけではないので,主体が何であるかということが問題になってくる。例えば,volo dicereとvolo te dicereの二文を見るとき,前者の不定詞の主語は定動詞のそれと一致し,後者の主語は定動詞の主語とは一致しなく,Akkで書かれたtuである。これを古代ザクセン語(as.)に翻訳するとすれぱ,Ik uuilliu seggian.(又はIk uuilliu,that ik seggiu).Ik uuilliu,that thu sagis.となり,不定詞の主語の違いが出てくる。このラテン語の文についていえば,問題となってくるのはdicereを支配するvoloではなく,dicereの使用の仕方が重要となってくる。ここでは,まず不定詞とその主語との関係について述べて行きたい。
不定詞そのものは,能動の意味しか持たないのであるが,解釈的には受動の意味を附加する場合がある。この不定詞はas.の受動形(uuerdan,uuesan+過去分詞)の外に,好んで使用される形である。この受動の意味を持つ不定詞について述べ,最後に不定詞の3格,いわゆるze+不定詞を取り扱いたい。 |
言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
島根大学法文学部
Shimane University, Faculty of Law and Literature
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発行日 | 1985-12-25 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | アクセス制限あり |
関連情報 |
[NCID] AN00108081
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